Python製の可視化・描画ライブラリといえば、Matplotlib(マットプロットリブ)が非常に有名です。Matplotlibは、簡単に使える反面デザイン性はそこまで優れているわけではありません。そこでSeaborn(シーボーン)の出番です。SeabornはMatplotlibのデザイン部分を強化する可視化ライブラリです。
今回はSeabornについての基礎知識とインストール方法まで紹介していきます。
Seabornとは?
Seabornとは、ニューヨーク大学の研究者 Michael Waskom氏によって作られた、Pythonの可視化ライブラリの一つです。Matplotlibがベースで作られているため、散布図や折れ線グラフなどの基本的なグラフ描画はMatplotlibの機能を利用している特徴があります。
参考 Seaborn 公式ドキュメントseabornSeabornの特徴
Seabornの公式ドキュメントには、提供する機能・特徴として以下が挙げられています。美しいデザイン描画に加え、統計的な処理を考えて作られているため描画できるグラフの数も多いですね。
- 複数の変数間の関係を調べるためのデータセット指向のAPI
- カテゴリ変数を使用して観測値や集計統計値を表示するための特別なサポート
- 単変量分布または二変量分布を視覚化し、データのサブセット間でそれらを比較するためのオプション
- 異なる種類の従属変数に対する線形回帰モデルの自動推定とプロット
- 複雑なデータセットの全体的な構造に関する便利なビュー
- 複雑な視覚化を簡単に作成できるマルチプロットグリッドを構成するための高レベルの抽象化
- いくつかのビルトインテーマでmatplotlibフィギュアスタイリングを簡潔に制御
- データのパターンを忠実に表示するカラーパレットを選択するためのツール
インストール方法
pipコマンドでインストールするやり方
pipを使ったインストールは非常に簡単です。以下コマンドをコンソールに打ち込んでください。
Python
pip install seaborn
Anaconda環境にインストールするやり方
Anaconda環境にインストールする際は、以下コマンドを打ち込みます。
Python
conda install seaborn
もしくは、Anaconda-Navigatorから操作してインストールする方法もあります。こちらはNavigator内からSeabornと入れれば1クリックでインストールできます。


まとめ
Seabornは一回学べば何かと便利なライブラリです。Matplotlibのデザインでは満足できない方は合わせて学んでいきましょう。